身近な自然のひとつ、川。
子供たちも、海とはまた一味違う夏の川遊びが大好きですよね。
また、川は時に猛威を振るい、恐ろしい自然災害を引き起こすこともあります。
流れやそのはたらき、また川の音など、いろんな視点から学ぶことのできる川の絵本を集めました。
Contents
川のおすすめ絵本
川のおすすめ絵本といえば、かこさとしさん!
かわ(かこさとし)・空からの視点
1966年に発刊された、自然科学絵本です。
- 空からの視点で川をたどっていく絵本
- スタートは険しい山の一筋の雪解け水→ゴールは海
- 川の旅の途中で見える、火山や湖、森林伐採の現場や発電所など、みどころがたくさん
また、昭和中期の、牛馬を使った田畑を耕す風景、田植え、川での網漁など今ではほとんど見られない人々の営みを見られるのも、ロングセラーの絵本ならではです。
ラストは、見開きページいっぱいに広がる雄大な水平線です。
かこさとし先生の科学絵本はこちらの「かこさとしの絵本!必ず読みたい科学絵本の神様の作品5選」で紹介しています。

「かわ」よりも、もう少し大きな視点で川の成り立ちやはたらきをとらえた自然科学絵本です。
小学校低学年から楽しめます。
かわ(鈴木のりたけ)・水中からの視点
この絵本は視点がユニーク!
- 川の流れを「水の中からの視点」で描いた絵本
- 川の中の生きものの視点から、上流~渓流~中流~用水路・田んぼ・沼~河口をたどる
- ほとんど文章はなく、ページいっぱいに描かれた水の中の生きものの説明書きがあるのみ
川の中に住む生き物の営みや、捨てられたゴミ、水の中から見える外の世界を魚(水の中の生きもの)の視点で見ることができます。
絵探し的な要素もあり、子供はかなり食いつきます!
みずのたび(かがくのとも)・音とビジュアルで学ぶ
小さな流れ、激しい流れ、ゆったりとした流れ、にぎやかな流れ…
川の流れる様子を、美しい写真と、ぴったりの擬音で表した今森光彦さんの写真絵本です。
ゴーゴー、さらさら、ぽたっぽたっ、ぴんぴんなど、場面場面で水の動き・流れを表す擬音はまったく違います。
日本の川シリーズ・地方の川を学ぶ
このシリーズは現在7作あり、他にはよどがわ よしのがわ ちくごがわ いしかりがわ あらかわ・すみだがわがあります。
- 雲の上から、それぞれの川がある地方のご当地キャラ(天狗など)が川を旅して地方の解説をしてくれる
- その土地の地形や風土など、かなり描きこまれているので、地理の勉強にもなる
- 絵探しとしても楽しめる
川だけじゃない、水のおすすめ絵本
川の絵本の他にも、水のおすすめ絵本があります!
すいどう(かがくのとも)
家の中に当たり前にある水道の水が、どこから来てどこへ流れていくのかをシンプルな絵で教えてくれます。
だむのおじさんたち(かこさとし)
かこさとし先生の絵本作家デビュー作!
昭和中期の、ダムの完成までの現場の苦労を描いた絵本です。
雨の日も、夜遅くまで続けられるダムの工事。
普段、意識することはありませんがダムが私たちの生活を支えてくれていることがわかる絵本です。
川や水道、ダムの大切さを絵本を通して学んでみましょう。
また、今年は自然災害がとても多かった年でした。
子供と一緒に読んでおきたい防災の絵本は、「防災の本おすすめ7選!親子で知っておきたいもしもの時の行動」にまとめました。
