知育パパママの皆様、世に数ある教育本、読んだことはありますか?
ここでいう教育本とは、教育の専門家や、素晴らしい子育てをしてきた先輩パパママが書いた本です。
その中でも、印象に残る本、「ためになった!」と思う本に共通しているのは
勉強以外の「子供が幼いうちにするべき体験」について具体的に書いてくれている本ということでした。
この記事では、特にためになった11冊の本と、その中で紹介された具体的な「子供が幼いうちにするべき体験」について書いていきます。
多くの教育本で推奨されているのは
・「外遊び」で友人と思いっきり体を動かし、体力をつける
・「料理」で段取り力や生活能力を培う
・「チームスポーツ」で協調性や努力を学ぶ
・「楽器」を習うことで毎日鍛錬し、一芸を身につけ、豊かな心を育む
読んだ本 | 著者名 |
---|---|
一流の育て方 | ムーギー・キム / ミセス・パンプキン |
スタンフォード大に3人の息子を合格させた50の教育法 | アグネス・チャン |
「非認知能力」の育て方 | ボーク重子 |
子どもに体験させたい20のこと | 佐藤悦子 |
世界標準の子育て | 船津徹 |
小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 | 中根克明 |
わが子を「ヤワな大人」にしない子育て | 高濱正伸 |
学力は家庭で伸びる | 陰山英男 |
わが子を伸ばす四大必須科目「音読」「作文」「暗算」「焚き火」 | 松永暢史 |
頭のいい子が育つママの習慣 | 清水克彦 |
子どもの教養の育て方 | 佐藤優 / 井戸まさえ |
Q.令和時代を生きる子どもに親が望むことは?
・失敗しても立ち直れて成長できること 46.0%
・自分の力で道を切り開けること 38.9%
・世界の人とつながり協同できること 5.6%
・AIに負けない考える力を持つこと 3.3%
・その他 3.0%
・特にない 3.1%
我が子が大人になる、その成長過程に大きな影響を与える、子供時代の体験や習慣。
子供が子供らしく過ごせる幼児~小学生時代までに、お勉強以外で「させておくべき体験」って具体的には何なのか気になりますよね。
一挙まとめてご紹介します!
Contents
おすすめ教育の本!【著者:先輩パパママ】編
一流の育て方/ムーギー・キム ミセス・パンプキン
出版は2016年です。
この本を書いたのは、多彩なグローバルキャリアを持つムーギー・キム氏と、4人の子がグローバルに活躍するプロフェッショナルに成長した家庭の母であり、超人気・育児コラムニストのミセス・パンプキンです。
【一流の育て方】がおすすめの理由…
①育てられた側(ムーギー・キム)と育てた側(ミセス・パンプキン)の意見を一度に読むことができる
②日本で一流と呼ばれる大学に在学中の学生の、自分の親の育て方に対する感謝する点と不満に思う点を数多く読むことができる
③各項目ごとに、推奨する体験・習慣の具体例が多く、読みやすくまとめられている
★本書の概要:育児もビジネスのリーダーシップも、「人の育て方」の本質は共通
・第一章:主体性を伸ばす
・第二章:視野を広げる
・第三章:グリットを育む
・第四章:コミニュケーション能力を伸ばす
・第五章:学習習慣を身に着ける
・第六章:勉強以上に躾で差がつく
・第七章:無償の愛情と信頼を注ぐAmazon商品紹介より引用
この教育本・【一流の育て方】で推奨されている、子供が幼いうちにするべき体験・習慣とは…
- 好きなことを自由に決めさせる
- 子供に目標を設定させる
- 「小さいこと」から自信をつけさせる
- 読書を習慣にする
- 世界に視野を広げる(いろんなところに出かける、世界中のガイドブックを家に置く…)
- 子供の意思で挑戦させる
- 「社交の場」に慣れさせる
- 「書く習慣」をつけさせる
- 子供と積極的に議論する
- 感謝することの大切さを教える
など55項目にわたります。
スタンフォード大に3人の息子を合格させた50の教育法
出版は2016年です。
この本を書いたのは、息子3人をスタンフォード大に合格させたアグネス・チャンさん。
【スタンフォード大に3人の息子を合格させた50の教育法】がおすすめの理由は…
①日本の常識にとらわれず、グローバルな感覚で子育てをしたアグネス・チャンさんのエッセイ。
②50の見出しがわかりやすく、具体的にすべきことが述べられている
③幼児期から、大学受験まで、生活、勉強、思春期の接し方まで述べられている
第1章 親としての8つの覚悟
第2章 教育が目指す11の目標 こんな人間になってほしい
第3章 子どもに与えたい16の力 勉強にも役立つ
第4章 勉強ができる子にするための9つのメソッド
第5章 思春期の子どもとうまく付き合う6つのヒント
第6章 スタンフォード大への道
この教育本・【スタンフォード大に3人の息子を合格させた50の教育法】で推奨されている、子供が幼いうちにするべき体験・習慣とは…
- 質問させる
- 意見を述べさせる
- 料理をさせる
- いろんな国の伝統行事を祝う
- いつもと違う公園に行く
- たくさんの人と会わせる
- スポーツをさせる
- 楽器をひとつマスターさせる
などです。
非認知能力の育て方
出版は2018年。
この本を書いたのは、2017年度の「全米最優秀女子高生」を育てたことで話題となったボーク重子さんです。
【非認知能力の育て方】がおすすめの理由は…
①非認知能力が重要なカギを握る「全米最優秀女子高生」の娘を育てたボーク重子さんの著書
②AIの台頭が叫ばれる現代で、人だけが持ち得る人間力=「非認知能力」を育てるために家庭でできる5つのことについて述べられている
③各章の最後にはわかりやすい「まとめ」と、重要な箇所では【実践編】がまとめられている
この教育本・【非認知能力の育て方】で推奨されている、子供が幼いうちにするべき体験・習慣とは…
- 外遊び
- 料理
- スポーツ
- 誕生日会の出し物の企画
- 選択肢の中から自分で決めさせる
などです。

子どもに体験させたい20のこと
この本の出版は2014年。
この本を書いたのは、クリエイティブディレクター佐藤可士和 SAMURAIの佐藤悦子さん(佐藤可士和さんの奥様)です。
【子どもに体験させたい20のこと】がおすすめの理由は…
①とにかく具体的な、幼い子供と体験したいことがすてきな写真と一緒に紹介されている
②同じ子育て世代が紹介する体験のため身近でリアルなものとして受け止められる
この【子どもに体験させたい20のこと】で紹介されている、子供が幼いうちにするべき体験とは…
- 親子マラソン
- 農業体験
- 親子キャンプ
- ホエールウォッチング
- 登山
- ピアノ発表会
- 海外旅行
- 釣り
- アートに触れる
などです。
おすすめの教育の本!【著者:教育のプロ】編
世界標準の子育て
2017年出版です。
この本を書いたのは、日米で20年以上教育現場に携わり、これまで4000名以上のアジア人の育成をしてきた船津徹さん。
【世界標準の子育て】がおすすめの理由は…
①「子育てには明確な正解がある」と言い切り、世界中の子育てを体系化されたノウハウがたくさん載っている
②スウェーデン、インド、アメリカ、中国、韓国などと日本の教育を比較
③「自信」「考える力」「コミュニケーション力」「子育ての壁」に関して、【0~6歳】【7~12歳】【13~18歳】の年齢別の子育ての仕方が具体的に述べられている
この教育本・【世界標準の子育て】で推奨されている、子供が幼いうちにするべき体験・習慣とは…
- お手伝い
- 討論
- 演劇をさせる
- 大人の集まりに連れて行く
- 勉強以外(スポーツ、音楽、ボードゲームなど)の競争をさせる
- サマーキャンプに入れる
- 国際交流
- チームスポーツで集団活動をさせる
などです。
パズル・ロボット・プログラミング、全部できるのは、自考力キッズ
小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」
出版は2016年。
著者は、作文通信「言葉の森」代表の中根克明さんです。
【小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」】がおすすめの理由は…
①作文の通信講座の代表が書いた本なので、国語の力を伸ばすための家庭での取り組み法が充実している
②低学年・中学年までの遊びに関しても詳しく記述されている
③おすすめの絵本・児童書が載っている
この教育本・【小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」】で推奨されている、子供が幼いうちにするべき体験・習慣とは…
- ナイフを与える
- 虫や魚、木の実などの採集体験
- 大量の木切れや紙、粘土を与える
- 生きものを飼う
- 乗り物に乗り慣れる(バス・電車のマナー、自転車での交通ルールを学ぶ)
などです。
わが子を「ヤワな大人」にしない子育て
出版は2012年です。
著者は、小学校低学年向けに作文・読書・思考力・野外体験を重視した学習塾「花まる学習会」代表の高濱正伸さんです。
【わが子を「ヤワな大人」にしない子育て】がおすすめの理由は…
①「身体を突き動かす力」「立ち向かう力」「自分と向き合う力」「心を切り替える力」「自分を律する力」「人を受け入れる力」と、ヤワな大人にならないために必要な力を育てるための具体的な方法が述べられている
②学習とは切り離されているように見えるが、高学年になってからの「あとのび力」に直結していく体験や習慣が載っている
この教育本・【わが子を「ヤワな大人」にしない子育て】で推奨されている、子供が幼いうちにするべき体験・習慣とは…
- ヘトヘトになるまで、自然・公園・アスレチックなどで遊びきる
- プチ冒険をする
- サマースクール
- 日記を書く
- 憧れの第三者を作る
- 運動コンプレックスは運動で解消させる(水泳やマラソン、武道がおすすめ)
- 悔しい体験をたくさんする
- 親子で哲学的会話をする
- ケンカ(素手で。仲直りまでする)
- 異年齢での活動
- 多くの人と接する機会を作る
- 小さなモテ体験をする
- ハキハキ、顔を見て立ち止まって挨拶をする習慣
などです。
学力は家庭で伸びる
出版は2007年です。
著者は、「100ます計算」「陰山式」を生み出した陰山英男さん。
【学力は家庭で伸びる】がおすすめの理由は…
①「生活改善なくして学力向上なし」を持論に子供の学力を伸ばしてきた陰山英男先生の「今すぐ親ができること」がまとめられている
②リビングに図鑑をおく、宿題は食卓でさせる、朝食は必ず食べさせるなど、すぐに実践できることが紹介されており、家庭での環境を整える事が結果的に子どもの学力向上につながる具体的な例が述べられている
この教育本・【学力は家庭で伸びる】で推奨されている、子供が幼いうちにするべき体験・習慣とは…
- 図書館、博物館通い
- 上履きは自分で洗わせる
- 男子に料理、女子に修理をさせる
- 近所を散歩して、地域を知る
- 服は自分で選ばせる
- 出かけた先で、自分で「トイレはどこですか?」と尋ねさせる
などです。
わが子を伸ばす四大必須科目「音読」「作文」「暗算」「焚き火」
出版は2010年です。
著者は、プロ家庭教師、教育環境設定コンサルタントの松永暢史さん。
【わが子を伸ばす四大必須科目「音読」「作文」「暗算」「焚き火」】がおすすめの理由は…
①「いい子」が育つ環境は?そもそも「いい子」とは?など、独自の主張を持つ著者の家庭教育論が読みごたえがある
②即実践できる家庭での習慣づくりが多数掲載されている
この教育本・【わが子を伸ばす四大必須科目「音読」「作文」「暗算」「焚き火」】で推奨されている、子供が幼いうちにするべき体験・習慣とは…
- 本が並んでいる家に住む
- 焚き火をする
- 花、絵画を飾る
- クラシック音楽を聴く
- 外遊び
- 公衆トイレをきれいに使わせる
- 食事中の会話を充実させる
- 料理
- キャンプ
- 音読
- 楽器の発表会に出る
- 自分の子とは自分でさせる
頭のいい子が育つママの習慣
出版は2010年。
著者は教育ジャーナリストの清水克彦さん。
【頭のいい子が育つママの習慣】がおすすめの理由は…
①60項目に分かれており、1項目は4ページほどで完結にまとめられており読みやすい。
②わかりやすい見出しでママの心得が述べられており、即実践できるものばかり
この教育本・【頭のいい子が育つママの習慣】で推奨されている、子供が幼いうちにするべき体験・習慣とは…
- 男子に料理、女子に洗車
- 正しい金銭感覚を身につける
- 新聞を読む
- ラジオのニュースを聴く
- 学校や家庭以外の空気に触れさせる(地域活動やスポーツ団など)
- 子どもを今日の天気を家族に知らせる係にする
- 週刊子どもニュースごっこをする
などです。
子どもの教養の育て方
出版は2012年。
著者は知の怪物・佐藤優さんと5児の母で政治家の井戸まさえさん。
【子どもの教養の育て方】がおすすめの理由は…
①対談方式のため、読み進めやすい。
②佐藤優さんは子育ての経験はないが、自身の経験を踏まえた「サムシング・グレート」(「お天道様が見ている」といった考え方)などの子育て論は必読。
- ラジオを聴く
- 生きものを飼う
- 体験教室、工場見学
- 家族旅行
- 登山
- 習字
- 読書
- かるた・百人一首
- 戦争の悲惨さについて学ぶ
- はとバスや京都の観光バスに乗る
教育本がおすすめする「体験」「習慣」とは
外遊び、自然遊びの体験や習慣のポイントは…
- 外遊びを推奨する教育本は多い。
- マラソン・釣り・登山など忍耐力を鍛えられる体験も推奨されている。
- ペットや虫など身近な生き物から、クジラなど自分よりはるかに大きな生き物と接することで、命の尊さや思いやりの気持ちを育むことができる。
工作、芸術に関する体験や習慣のポイントは…
- 工作は、自由に使えるように大量の材料を与えるとよい。
- 大人の目が届く場所で、刃物や工具の使い方に慣れるのもよい。
- 芸術作品や音楽を身近に感じることで、豊かな感情が育まれる。
社会生活のマナーに関する体験や習慣のポイントは…
- 社会で生きていく上のルールやマナーを経験させる。
- 「自分のことは自分でする」「他人のことを考える」習慣をつける。
- お手伝いを通して、他人の役に立つ喜びを知る。
- たくさんの大人や異年齢の集団の中で、あるべき振る舞いを学ぶ。
人間関係を育む体験や習慣のポイントは…
- 競争やケンカをして悔しい思いをすることで、向上心と同時に他者を思いやる気持ちが生まれる。
- チームスポーツや異年齢のキャンプなどで、他人と協力することを覚える。
- たくさんの人と触れ合い、いろいろな場での振る舞い方を学ぶ。
- 家族以外の憧れの存在は、思春期にもさまざまな影響を与えてくれる。
- 外国の文化に触れて、広い世界に目を向けるきっかけを作る。
知性を磨く体験や習慣のポイントは…
- ニュース・新聞には積極的に触れさせる。
- 音声のみのラジオは、想像力が働くのでおすすめ。
- 読書は子供の世界を広げてくれる。
- 家族での会話を大切にする。
- 自分の思いを文章、コメント、質問などいろいろな形で表現することを習慣にしておく。
長いようでいて短い、我が子の子供時代。
ぜひ、自分に合った教育本を見つけて、楽しい子育ての参考にしてみてくださいね。