日本史は好きですか?
私は大大大大好きです!!
これはなぜなのかな?と考えたら、おそらく、小さな頃~高校時代に読んだ、昔の日本を舞台にした伝記まんがなどの影響なんですよね。
今は、私たち親世代が子供の頃とは比べ物にならないほどたくさんの学習まんがや楽しい歴史の本が出版されています。
そして、各出版社から出ている「日本の歴史」のセット本ももちろんよいけれど、それを読む年齢に達していなくても、歴史に触れられる絵本はたくさんあります。
日本史が得意なパパママも、苦手なパパママも子供と一緒に日本史を楽しめる絵本をご紹介します。
Contents
歴史の本のおすすめ 大きな流れをつかむ絵本
まず最初の歴史の本のおすすめは、歴史の大まかな流れをつかめる絵本!
時の迷路
シリーズ累計発行部数270万部を超える大ヒットシリーズの最初の一冊にして最高傑作の「時の迷路」です!
恐竜時代から始まって、縄文→弥生→古墳→奈良…→江戸時代と舞台を変えながら、迷路・隠し絵・クイズで遊べる、歴史入門にピッタリの一冊です。
迷路を楽しみながら、描かれた人物の服装や仕事、風景から各時代の特徴をつかむことができます!
続・時の迷路は、江戸時代→黒船来航→明治時代の文明開化…→戦時中→戦後→現代が舞台です。
どこにいる?だれがいる?さがせ!日本の歴史
元・建築家で現・絵本作家の青山邦彦先生の作品です。
いろんな時代にタイムトリップした現代の4人家族を、大きな絵から探す楽しい絵探し本です。
江戸時代だけでも、大坂の陣・大名行列・庶民の花見・江戸の町・幕末の京都と5シーンもあり、歴史の流れを眺めるのにもってこい!
最後のページは東京マラソンの群集と、緻密ながらも迫力のあるシーンばかりです。
絵で見る日本の歴史
細かな風景の絵の絵本をたくさん手がけていらっしゃる西村繁男先生の歴史絵本です。
原始時代~戦後・現代の風景まで、人々の生活が見開きの大きなページで描かれています。
読み聞かせするような文章はなく、絵を見て、子供とあれこれ会話をしながら楽しむ絵本です。
たとえば、台風による強い雨が降る弥生時代のページでは…
などと、お米がしまってあると思われる、高床式倉庫の話をしています。
考えながらページをめくるので、子供の印象に残ります。
また、我が家では
と、絵探しも楽しんでいます。
ドラえもん 日本の歴史
小学校低学年からはこちらの学習まんがもおすすめです。
全3巻で、ドラえもんとのび太くんが、タイムマシーンでいろんな時代を訪れます。
歴史の本のおすすめ いろいろな時代がわかる絵本
歴史の本のおすすめ、ここからは、各時代の人々の暮らしや文化がわかる絵本を紹介します。
日本昔ばなしのことば絵本
こちらは、日本昔ばなしに出てくる道具や仕事、建物や食べ物などを、わかりやすい説明とかわいいイラストで紹介してくれる図鑑のような絵本です。
たきぎ、あんどん、庄屋さん、長者、行李、船頭など、パパママが口頭でしづらい昔ばなしのアレコレを簡単に教えてあげることができます!
たかこ
舞台は現代の小学校。
「ぼく」のクラスに平安貴族の「たかこ」が転校してきます。
いつも十二単を身につけ、顔を扇で隠しているたかこ。
気位が高く、クラスメイトとなじめずに次第に孤立していくたかこを、「ぼく」は心配しますが、遠足で転機が訪れます。
たかこのしゃべり方や立ち居振る舞い、たかこが披露する琵琶や囲碁、書から、平安時代の貴族文化に触れられます。
みやこのいちにち
山の中にすんでいるこぎつねのこんが、どうしてもみやこに行きたくて、人間の女の子に化けておでかけするお話です。
途中でうっかり、しっぽを出してしまいますが、そんなこんを助けてくれたのは、同じく人間の男の子に化けていたこだぬきでした。
色とりどりのお店や品物が並ぶ、京の庶民の市が楽しい絵本です。
やさいのおにたいじ
舞台は室町時代の京都。
「酒呑童子」という、鬼退治の御伽草子の登場人物を京野菜にアレンジしたかわいい絵本です。
貴族のお姫様である「ひのな姫」が、恐ろしい「こんにゃくいも」にさらわれてしまいます。
姫を助けるために立ち上がったのが、「金時にんじん」「堀川ごぼう」「たけのこ」「水菜」「まつたけ」「賀茂なす」でした!
「鹿ケ谷かぼちゃ」の仙人に助けられ、姫の救出に向かいます。
対決!どうぶつ関ヶ原
日本縦断絵本「新幹線のたび」でも有名なコマヤスカン先生の絵本です。
関ヶ原を戦った有名な武将がすべてかわいい動物に姿を変えて、東軍西軍に分かれて戦います。
徳川家康=タヌキ、石田三成=サル、小早川秀秋=カエルなどなど、イメージぴったりの変身が笑えます。
関ヶ原開戦前の各武将の陣の位置、開始以降の各武将の動きは史実に基づいたもの。
絵探しもあって、戦国時代入門にぴったりの一冊です。
くものすおやぶんとりものちょう
舞台は江戸時代。
岡っ引き(警官)のくものすおやぶんが、ありの菓子屋に盗みに入るという泥棒を捕まえる大捕り物帳。
くものすおやぶんのべらんめえ江戸っ子口調がかっこいいです。
江戸時代の町並みや、お花見風景が見られます。
昭和十年の女の子
現代の小学生モモちゃんは、ひいおばあちゃんと一緒にひいおばあちゃんの子供の頃のアルバムを見ます。
戦前の、豊かな大阪の街が描かれたカラフルで楽しい絵本です。
太平洋戦争で失われる前の、美しくモダンな日本の風景が色鮮やかに描かれています。
心斎橋の地下鉄、百貨店の子供服売り場、宝塚のレビュウなどなど、戦前の華やかな日本を見ることができますよ。
おばあちゃんがこどもだったころ
こちらも、おばあちゃんの思い出をたどる絵本ですが、舞台は戦後から始まります。
小さな頃、親戚の家の二階を間借りして家族で暮らしていたおばあちゃん。
高度経済成長を迎え、たくさんできた団地へ引っ越し、初めてテレビが家に来て、アポロが月に着陸し、進学するための勉強を頑張る…
昭和の日本の移り変わりを見ることができます。
こうして見てみると、平安時代や江戸時代の絵本はあるけれど、飛鳥時代や古墳時代、明治時代が舞台の絵本ってないんですね…
歴史の本を読んだら 博物館やおばあちゃんの家に行くのがおすすめ
歴史の本のおすすめをご紹介しました。
もちろん、子供にとって大切なのは実際に自分の目で見て、できれば触れて体験することですね。
絵本で楽しんだら、ぜひ博物館へ行ってみてください!
無理をして、大きな街にある有名な歴史博物館に行って、貴重な歴史資料を見せなくても大丈夫です。
地域の資料館や、パパママのおじいちゃんおばあちゃんのうちにある古いものでも、子供にとっては新鮮なものです。
昭和中期の古い家電や、ふすま、障子、縁側、欄間(らんま)、雨戸、よしず、すだれ、蚊帳、もう少し古い時代の囲炉裏(いろり)や土間、かまどなど
令和の家庭ではなかなか見られないものを、絵本だけでなく、実際に見てさわる。
これも子供にとって素晴らしい歴史の体験ですね!